こんにちは!Hair Clip Min 4代目オーナーの榊原です。
私たちは、静岡市・藤枝市・横浜市で4店舗の美容室を運営し、オリジナルのヘアケア製品も企画・販売しています。
今行っている事業は、大きく二つ。
- 美容室(ヘアケアに特化)
- ヘアケア製品の企画・販売(美容室の現場から誕生)
このブログでは、採用に興味を持ってくださった美容師の方に、「どんなお店なのか」「なぜ美容室が製品までつくっているのか」を、私たちの経験を交えてお伝えしたいと思います。
お付き合いください🙂↕️
1. お客様と「誠実に長く付き合う」

実はミンの始まりは、1932年に静岡市葵区で創業した床屋です。今とは業態は異なり、提供する技術も違いますが「地域の方に必要とされる仕事をしたい」という思いは変わっていません。
もちろん新しい技術やトレンドも取り入れますが、それ以上に大切にしているのが「家でも扱いやすい」ことです。お客様が家に帰ってから求めるのは、毎日のお手入れやスタイリングがしやすい髪です。
だから、お客様のライフスタイルや普段のお手入れの仕方、髪のクセや髪質、頭の形まで見て、そこに今のデザインをどう取り入れるかを考え、その人合う提案をすることを大切にしています。
デザイン → ヘアケアへのチェンジ

はじめは私たちも「デザイン」を追い求めていました。しかし、カラーやパーマの技術が進み、できる表現が増える一方で、髪のダメージに悩むお客様も増えてきた。
お店ではきれいに仕上がっても、髪が傷んでいると家では同じように扱えない。次に来ていただいたときに、またデザインをつくり直す。その繰り返しに、どこか引っかかるものがありました。
来たときより髪を傷めてお返しするわけにはいかない。美容室帰りの一日だけのきれいさではなく「365日の綺麗な髪」の方が大事です。
そこで、日々のスタイルを支える髪や頭皮のケアに力を入れ、2020年から美容室のコンセプトを大きくヘアケアへ移しました。
「髪質改善」という表現
ヘアケアを試し続ける中で、私たちも「髪質改善」という言葉を使ったメニューを考えました。お客様がツヤのある髪を求めていることは、現場にいれば痛いほど実感できます。
でも、メニューをつくったとき、当時の店長からこんな意見が出ました。
「お客様を騙していることになりませんかね?」
髪は一度傷んだら元の状態に戻らない。「改善」という言葉から、お客様が髪そのものが治っていくと受け取るなら、私たちはどう説明するのか。
正直にいうと2019年ぐらいから「髪質改善」というワードは検索ランキングのトップにくるほど超注目ワード⋯。使うだけで「集客数が2倍」なんてこともありえる。だから「なんとしても使いたい!」というのがオーナー目線の意見。
しかし「嘘をつく」という行為は現場もブランドも消耗させる。
トリートメントで出来ることは「傷んでいないように見せること」じゃないの?
1週間立ったら元に戻るのにやる意味はあるの?
この疑問を解消しない限りメニュー化は絶対にできない。
その想いから、検証に検証を重ね、生まれたのが「美髪エステ」です。
美髪エステはトリートメントとヘッドスパを同時におこなうメニュー。トリートメントは今ある髪をきれいにできる。ヘッドスパは頭皮をきれいにできる。髪を育てる土台がきれい。だからきれいな髪が育つ。
これなら改善している、と言える!そうして店舗のスタッフ全員が納得できるメニューをつくることができ、お客様に実際に提供させていただきました。
新メニュー体験イベント
メニューができた段階で、自身はありましたが不安もありました。
そこで10年以上通って頂いているお客様をご招待し「新メニュー体験イベント」を開催することにしました。


結果は大成功で、この時のお客様の反応を見て私たちも本気で自信を持ち提案することができるようになりました。
最初は一つのお店だけで始めた美髪エステも、少しずつお客様に知っていただけるようになりました。その後、美容室も現在の4店舗まで広がりました。
店舗が増えたからこそ、今あらためて考えていることがあります。数を増やすことだけを急ぐより、まずは今あるお店の質をもっと高めたいということです。
技術を磨き、設備を整え、お客様との信頼関係を深める。少し非効率でも、目の前の人に合わせた温かい接客をする。「ここに来てよかった」と思っていただけるお店を、もっとつくっていきたい。私たちは今、その途中にいます。
だからこそ、2027年からはメニューを新しくしつつ、より良いサービスを提供していきます。
2. 自分たちでつくろう!となったワケ
私たちのもう一つの事業は、2021年に始めたオリジナルのヘアケア製品の企画・販売です。
美容室がオリジナル商品を創ること自体はありふれたこと。だからあまりやりたくなかったです。笑
「みんなと同じ事してもなー」という思いはずっとあった。それでも「やろう!」となったきっかけは、お客様から何度も聞かれる「あの質問」です。
「家では、どの何使ったらいいですか?」
ありふれた質問。でも、すぐに答えを一つに絞れない。各メーカーさんの商品は、プロが一人ひとりの髪質に合わせ製品を選ぶことが価値です。その為、めちゃくちゃ細かくカテゴリ分けされており新商品もバンバン出る。プロでも混乱します。
だから「おすすめはコレ!」という一品がほしいと感じました。
私たちはコンセプトを「さらツヤ髪」に絞っています。だからお客様が求めることも、さらさら、ツヤツヤ、まとまりと同じところに行き着きます。これなら究極の一品を作れるんじゃないか?
情報にあふれる今、納得でき、シンプルに選べるヘアケア製品は必要なんじゃないか?
そんな想いから、2021年に製品開発をスタートさせました。
サンプルを作ってはお客様から感想をいただき改良する。お付き合い頂いたOEM会社様には感謝してもしきれません⋯。私たちとの開発は相当面倒だったと思います⋯。そうして2年がかりで完成したのが「MINシリーズ」です。
美容室と製品は、現場でつながっている
なんとなく始まったヘアケア製品事業ですが、会社の成長にとって二つの事業は欠かせないものになってきています。
美容室でお客様の声を聞くから、製品を見直せる。製品があるから、お客様の家でのケアまで含めて提案できる。そして製品事業も育てながら、美容室では時間をかけるべき接客に、きちんと時間を使えるようにしたいと考えています。
会社は「人」で出来ている
美容室、ヘアケア製品、どちらも「うごかす人」がいて初めて成り立ちます。美髪エステも、店長が疑問を口にしてくれたことから考え直しました。同じ事業をしていても、誰とつくるかで、できることは変わると感じています。
私が一緒に働きたいのは、お客様にとって何がいいかを考えられる人です。「今は難しい」と思ったときも、そこで終わらず「では、どうするか」を一緒に考えられる人。そして、お客様だけでなく、隣で働く仲間も大切にできる人です。
美容室を出た瞬間、きれいになった髪と心地よい時間のおかげで、思わず「ふふっ」と笑みがこぼれる。そんな体験を、一人でも多くの方に届けたいと思っています。
